Ua値って何?
高断熱だと、暖房費ってどれくらい違うの?
高断熱だと、どれくらいお得になるか解説していくよ!
ハウスメーカーなどで「Ua値が小さいので、光熱費が安くなります!」と言われたり、
適当な計算を見せられて、「年間10万円光熱費がお得です!」と言われたことはないでしょうか?
実際Ua値が小さくなると暖房費がどれくらい変わるのか気になりますよね?
そこでフィナンシャルプランナーと簿記の資格を持った数字に強い柴犬が解説していきます!
①、②のパターンにわけて解説します!
①ヒートポンプ式床暖房 や エアコン
②ガス温水式床暖房
用語の説明
Ua値
Ua値とは家から逃げていく熱量を、家の表面積で割った数値です。
数式だとUa=総熱損失量/外皮表面積 で表されます。
Ua値が小さいほど熱が逃げにくく断熱の良い家ということになります。
エアコンやヒートポンプ式床暖房のUa値×暖房費の関係
結論
地域によって光熱費は変わりますので、1~7地域に分けて計算しました。
以下の場所を代表点として計算しました。
地域NO | 場所 |
1 | 北海道稚内市 |
2 | 北海道札幌市 |
3 | 岩手県盛岡市 |
4 | 宮城県仙台市 |
5 | 埼玉県さいたま市 |
6 | 愛知県名古屋市 |
7 | 鹿児島県鹿児島市 |
お待たせしました、結果発表です!!
東京などの6地域では、冬場24時間暖房を使用した場合
Ua値が0.1小さくなると、5600円/年暖房費が安くなる。
ちなみに1日6時間稼働だと上のグラフに1/4かけるだけですが、以下のようになります。
東京などの6地域では、冬場1日に6時間暖房を使用する場合
Ua値が0.1小さくなると、1400円/年暖房費が安くなる。
前提条件
・暖房器具:エアコンかヒートポンプ式床暖房
・設定温度:22℃
・暖める場所:家中
・電力単価:27円/kWh
・エアコン効率APF:7
・坪数:30坪(総2階)
・外気温度:気象庁のデータを使用
やっぱりハウスメーカーなどで見る「10万円暖房費が安くなります!」などの広告は、ベースの家の性能が低いようですね(笑)
試算のやり方
以下の手順で試算してみました。
①計算モデルを構築
②計算モデルで計算した値と一条工務店の計算を比較して、計算の妥当性確認。
③モデルを使って計算
試算モデルの説明
簡単に言えば
①家から出ていく熱量=②エアコンが供給する熱量
暖房費=エアコンが②の熱量を供給するのに必要な電力×電力単価
という計算をします。
①家から出ていく熱量=Ua×(設定温度-外気温度)×家表面積×年間稼働時間
エアコンが②の熱量を供給するのに必要な電力=①/エアコン効率APF
暖房費=②×電力単価
前提条件
・設定温度:22℃
・電力単価:27円/kWh
・暖房効率APF:7
・坪数:30坪(総2階)
・外気温度:気象庁のデータを使用
計算モデルの妥当性確認
一条工務店のHPより45坪での計算結果がありましたので、そちらと比較します。
下の結果を見ると、計算18800円/年、HPの値19000円/年となってほぼ一致します。
⇒この計算モデルで妥当だとわかりました。
高断熱の一条工務店については↓でまとめています。
ガス温水式床暖房のUa値×暖房費の関係
結論
地域によって光熱費は変わりますので、1~7地域に分けて計算しました。
以下の場所を代表点として計算しました。
地域NO | 場所 |
1 | 北海道稚内市 |
2 | 北海道札幌市 |
3 | 岩手県盛岡市 |
4 | 宮城県仙台市 |
5 | 埼玉県さいたま市 |
6 | 愛知県名古屋市 |
7 | 鹿児島県鹿児島市 |
エアコンやヒートポンプ式床暖房に比べ5倍くらいの電気代という結果になりました。
※効率:1円あたりの生み出す熱量
ちなみに1日6時間稼働だと、上のグラフの1/4+立ち上げの電気代がかかり、以下のようになります。
ガス温水式床暖房は効率が悪く、1日1回立ち上げだけで7地域で2000円/年、1地域で5000円/年かかっているようです。
試算モデルの説明
簡単に言えば
①家から出ていく熱量+②立ち上げに使う熱量=③ガス温水式床暖房が供給する熱量
暖房費=③の熱量を供給するのに必要なガス量×ガス単価
という計算をします。
①:家から出ていく熱量=Ua×(設定温度-外気温度)×家表面積×年間稼働時間÷熱ロス
②:立ち上げに使う熱量=家の体積×空気の密度×空気の比熱×(設定温度-外気温度)×年間稼働時間÷熱ロス
③:(①+②)の熱量を供給するのに必要なガス量=①÷低位発熱量
暖房費=③×ガス単価
前提条件
・設定温度:22℃
・ガス単価:174円/m3(都市ガス想定)
・空気の密度:1.166kg/m3
・空気の比熱:1006J/kg K
・熱ロス:0.75
・低位発熱量:11.277
・坪数:30坪(総2階)
・外気温度:気象庁のデータを使用
光熱費を抑えるには?
あまり行かない部屋を暖めない
全館床暖や全館空調などで、普段行かない部屋も暖めていませんか?
2階まで暖めている人は、1階だけ暖めるようにすると暖房費用が2/3程度になります。
暖房の設定温度を下げる
先ほどの式で計算してみると、設定温度を1℃下げると10%程度暖房費が下がります。
例をあげると、22℃設定で20000円/年かかっていた人は、
設定温度を21℃にすると18000円/年になり、20℃にすると16200円/年程度になります。
ガス温水式床暖房の場合はエアコンを併用する
ガス温水式床暖房はエアコンに比べて5倍程度効率が悪いです。
そのため、エアコンを併用して部屋を暖めることで、ガス温水式床暖房の負荷を減らし、
暖房費を低減することができます。
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